キラキラ(酒石酸の結晶)の原因とは?[中級]

 

エル太のワイン知識[中級編]★★

ソムリエ・エル太のワイン知識 
このキラキラした酒石酸の結晶が出来る理由は、良いものと悪いもの、2つあります。多くは、良いものが原因です。

1.[良いもの]

このキラキラは、

成熟度の高いワインや、
ミネラルや酸が豊富な年のワイン
出ることが多いと言われています。
ですので
 「ワインのダイヤモンド」とも言われるんですね

2.[悪いもの]

低温劣化によるものもあります。ワインは高温になると悪くなる、というのはご存知の方が多いと思います。

こちらは逆で、低い温度によって品質が悪くなることです。


1と2では、かなり違いますね。
ですのでまずは「大丈夫だろうな」と思って、ワインの味を見てみてください。

先に「これは劣化しているはず」と思い込むと、健全なワインも美味しくないような気がしてしまいます。

このキラキラの結晶があるワインのほとんどは、健全で美味しいものです。

ただ、そうじゃないのもありますので、その際は購入したお店に問い合わせをしてみましょう。

それでは、失礼いたします。


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お答えします(入門編)

エルニャのワイン知識 

ワインを抜栓したら、コルクにキラキラしたものが付いていた、なんてことはない?あと、瓶の底にキラキラしたものが沈んでいた、、とか。


【キラキラの正体】

ワインの中に含まれる「酒石酸」と呼ばれるものが結晶化したもの。つまり天然物。身体に無害。

(明らかに異物のように見受けられるものは、これに限らない)


いつもとちょっと違ったら、まずはよく観察してみよう♪キラキラしているものはこれかもしれないよ。

もし「でも、香りも変だしなんか変だな」と思ったら、買ったお店に問い合わせてみよう。

実は理由が、①良いものの証と、②劣化と、あるからなんだ。

これは、中級編でエル太兄さんに話してもらうよ★

酒石酸についてはこちらです

酒石酸とは?[中級]


エル太のワイン知識[中級編]★★

ソムリエ・エル太のワイン知識 

【酒石酸とは】

ブドウの果実の中に含まれる、のことです。

この酒石酸が、ワインの中に含まれるカリウム、カルシウム、マグネシウムと結びついてできるものが、キラキラの結晶です。

これは、白ワインと赤ワインでは少し違います。

【白ワインの場合】

ガラスのような、ゲランドの塩の粒のような、透明感のあるキラキラとした結晶になります。

【赤ワインの場合】

こちらは白ワインの場合に出るキラキラな透明ではなく、赤ワインの色素を含んだ落ち葉のような枯れた感じになります。

それでは、失礼致します。


関連酒石酸

エル夫、接待でワインを飲むの巻②

皆さま、こんにちは。

長男のエル夫です。

エル夫くん★★

 エル夫のワインダイアリー 

先日の続きですが、2軒目のワインバーに行き、シャンパーニュで乾杯をした後、赤ワインを飲みました。

こちらはT男さんが選んでくれたのですが、何となくどこかで見たことのあるラベル。T男さんはロバート・パーカー氏のポイントがどうとか言っていたけど、、。

R0095145 (960x1280)

1998年
Coudoulet de Beaucastel
Cotes du Rhone Rouge
クードゥレ・ド・ボーカステル
コート・デュ・ローヌ

1998年という熟成ワインは胸が躍りますね♪

飲んでみて驚いたことは、まだフルーティーで飲みやすく、昔飲んだ熟成ワインのような香りではなかったこと。

熟成していても、なんだか若々しいワインというのもあるんだなぁ♪

黒トリュフのパスタとも美味しく頂けたけれど、
少しワインが強かったかな。

ワイン片手に話がまた盛り上がって良い日でした。

【テイスティングコメント】

エッジは茶色で深いガーネット色。ブラックチェリーにカシスのアロマがあり、タイムなどのスパイスやドライフルーツのニュアンスもあり。落ち着いた果実味があり、中盤で見せるタンニンの伸びが重さを感じさせ、そしてきめ細かいタンニンにより上品にまとまっている。

【弟のソムリエ・エル太より】

エル太(エル夫の弟)★

それは、生産地がフランスのコート・デュ・ローヌだね。

そのワインは、シャトー・ド・ボーカステルが造るものの一つで、所有する畑の最も東に位置するんだよ。セカンドワイン的な存在かな。

葡萄はムールヴェードル30%、グルナッシュ30%、シラー20%、サンソー20%  というブレンドだよ。

1998年の熟成ワインで、落ち着いてるけど果実味もある味わいだったんだね。トリュフに合わせるには少し果実味が強かったのかもしれないね。。

でも、香りに複雑さもあって、ローヌの熟成ワインは楽しいよね。

あ、あとT男さんの「ロバート・パーカー氏のポイント」の話だけど、それはきっと、

『シャトーヌフ・デュ・パプ・オマージュ・ア・ジャック・ペラン』

のことを言っていたんだと思うよ。

同じ造り手が造っているワインなんだけど、このワインがロバート・パーカーポイント100点満点を何回も取っているんだよ。

これは長期熟成が必要だから、若いヴィンテージのワインを飲むのはちょっと早いと思うけど、、とにかく、すごいことだよね。

それではね~。

あ、なんとなく聞いたことがある!そういうことか~。さりげなく説明ができるT男さん、かっこいいなぁ。しかもその後、薀蓄を語らないところが「出来る男」って感じだよ。

あ~、いつかシャトーヌフ・デュ・パプを飲みたいな♪

さて、出来るビジネスマンに向け
明日もがんばります。