セカンドラベル(ワイン)とは?[初級]

お答えします(入門編)

 エルニャのワイン知識[初級編] 

「セカンドラベル(ワイン)」

「あ、これはシャトー〇〇のセカンドワインね。」

「え!これセカンドなの!?美味しい~♪」

などなど、略して「セカンド」なんて言ったりもするんだけど、

「セカンドラベル」というのは、
フランスのボルドー地方のシャトーが、
自分達が造るワインの中で

ファーストもの(1番上のランク)の
基準に満たないワイン
のことなんだよ。

ファーストものを造るためには
「ちょと、どうかな?」って葡萄や、
若い木の葡萄を使って、
ファーストものより
早く飲み頃がくるワインを、
セカンドラベルとして
造るシャトーが多いよ。

あと、ファーストものの品質を
より高くするために
厳しい基準にして、

他シャトーであれば、
「ファーストものを 造る為に
使うんじゃないの?」っていう
葡萄を、セカンドラベルに使ったり、、

 ファーストものと、同じ畑の葡萄
使用するシャトーもあるし、
セカンド用の違う畑の葡萄
使用するシャトーもあるよ。

シャトーによって考え方は様々で、セカンドラベルの品質も様々なんだけど、

特に、メドック格付け1級シャトーのセカンドラベルは優れていて、
世界中で人気なんだよ♪

セカンドラベルは、
ファーストもののワインが持つ

 「共通する香りや、味わいの片鱗」

 を味わう事が出来るワインがあったり、
味わえないワインがあったり、、、

その品質や意味 は、
シャトー次第って感じがするかな☆

ふじ☆懐石[京都]

一保堂さんの近くにある、2013年末に出来たまだ新しいお店です。
町屋を改装したというお店は、8席ほどのカウンターのみ。
ご主人も、女将さんも、とてもやわらかく、優しい空間でお食事を頂くことが出来ます。季節感のあるお品が次々と頂けます。
丁寧に作られたお料理を、肩肘張らず、ゆったりと楽しめます。

 ふじ 

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お料理は全て目で楽しませてくれます。

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 じゅぅじゅぅ♪

と、熱い石と共に。

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こちらのお出汁は透き通って余韻の長い、繊細なお味でした。

この繊細なお味を頂くと、

「さすが京都♡」と、
ますます京都熱が上がります。

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目の前で焼いてくださるお魚は

太刀魚でした。

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脂がのっていて、ホロリと柔らかく、この絶妙な焼き加減、、、。

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全て、とても丁寧です。

そして、立春を過ぎた少し後に伺ったので、こんな季節の一品も。

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「立春大吉」

立春の日に禅寺の門前に張り出される文字、とのことですが、立春から新しい一年が始まり「良い一年になるように」という意味も込められているそうです。

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お心遣いがとても嬉しく、温かい気持ちになりました。

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食事のタイミングを見計らって、土鍋で炊いてくださるご飯はホカホカでお米も旨味があり、このお店の温かさがじんわりと伝わってきます。

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ピスタチオのアイスは甘すぎずにギュッと凝縮した味わい。

最後まで胃に優しく、堪能させて頂きました。

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肩肘張らず、のんびりほっこりと、丁寧に作られた懐石が楽しめます☆

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シャトー・ベイシュベル1966年[赤]

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1966年
Chateau Beychevelle
シャトー・ベイシュベル

エルニャのひとこと

48年熟成しても、まだ若さがあるんだニャ~♪

ワイン

生産地:フランス / ボルドー地方/サンジュリアン
造り手:シャトー・ベイシュベル
葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ
A.O.Cサンジュリアン
メドック格付け4級(メドック格付一覧

テイスティングコメント

綺麗なガーネット色をしており、若さを感じる色調です。
(写真は、ボトル最後の方のワインを注いだグラスなので、少し濁って見えます)

土やトリュフなどの熟成香が強い香りがある中、まだ黒果実の香りもあり味わいでも果実味を感じ、
もう熟成のピークを過ぎているかな、と思っていただけに驚きました。
ですが、やはり48年の熟成を経ているだけあり、タンニンは柔らかく、口に含むと渋味はほぼなく、すっと消えていきます。

料理

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スコットランドのライチョウ

とても濃厚なソースと、噛むと
ジュワっと旨味が広がる
お肉がたまりません。

そしてこちらのワイン、1966年シャトーベイシュベルが
入ったサルミソースが
お肉を引き立てます。

木や土の香りなどはありますが、熟成により柔らかくなったタンニンには、ライチョウと直接合わせると負けてしまいますので、複雑な味わいのソースと共にライチョウを頂いた後に、その香りと合わせて楽しみました。

レストラン[渋谷] deco

クロ・サン・ドニ☆デュジャック2004年[赤]

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 2004年
Clos Saint-Denis
クロ・サン・ドニ
Dujac
(デュジャック)

エルニャのひとこと

香り、味ともに、ちょうど飲み頃だニャ~♪

ワイン

生産地:フランス / ブルゴーニュ地方
造り手:デュジャック
葡萄:ピノ・ノワール
A.O.C モレ・サン・ドニ特級
特級畑Grand Cru

テイスティングコメント

ラズベリーのギュッとつまった甘酸っぱさに、ダークチェリーの感じもあり、スパイスがプラスされた果実の甘さが全面に出ています。
それを土っぽさのある深みある香りが覆っており、複雑で奥行ある香りが最後まで続きます。
飲むと、香りからの期待を裏切らず、キメ細かいタンニンと長い余韻のある素晴らしい味わいでした。

2004年は少し早いかと思いましたが、最近、2004年のブルゴーニュワインで飲み頃を迎えているものに出会うことが多く、注目のヴィンテージです♪

料理

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白いお皿に、フォアグラ、里芋、カブ、
ブラウンマッシュルーム、牛蒡、が
綺麗に盛ってあります。

そこにシェフがコンソメスープを
注いで、、

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1ヶ月熟成させた
キジのコンソメスープ

香りが、辺り一面に広がります。
獣香や、アーモンドを
ローストしたような、
複雑な香りが包み込みます。

一か月熟成のキジがもたらす
得も言われぬ香り。

クロ・サン・ドニの野生っぽさや、土っぽさのある深みある香りがコンソメスープの獣香と、よく合います。
酸と果実味がうまく調和したシルキーなタッチがスープを邪魔せず、口の中で素晴らしいマリアージュをみせます。

素晴らしい香りの後、
ネットリと残るこのとろみも
たまりません。

レストラン☆ デコ

シャトー・マルゴー1964年[赤]

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1964年
Chateau MARGAUX
シャトー・マルゴー

エルニャのひとこと

熟成しているけど、まだ若い印象だニャ~♪

ワイン

生産地:フランス / ボルドー地方
造り手:シャトー・マルゴー
葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ
メドック格付け1級(メドック格付一覧

テイスティングコメント

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深みのある茶がかったガーネット色。まだ若い印象です。
ブラックチェリーやカシスの甘みが存在し、腐葉土や木のニュアンスが出ています。
ですが、トリュフや木の香りがもっとあっても良いのでは?と思うくらい控え目に出てきます。
こちらは私が10年前くらいに購入してセラーでずっと寝かせていたワイン。先日飲んだ1966年シャトー・ベイシュベル同様マーラ・ベッセ社蔵出しワインです。
だからなのか、分からないのですが両方とも60年代なのに、まだどこか若さがあり熟成しきっていない印象があります。

料理

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蝦夷鹿のポアレをソースポアブラードで
根セロリのピュレと牛蒡を添えて

柔らかく、繊細な肉質で、
噛むと蝦夷鹿ならではの香りと
甘みがジワッと広がり
ソースがより深みを出します。

牛蒡が熟成したワインの
土のニュアンスと合います。

果実の甘みを感じるワインですが
タンニンはきめ細かくなっており
お肉と一緒に、、ではなく
お肉を食べた後の香りの余韻と
ワインを楽しみました。

レストランレストランリューズ

ルロワ☆AUVENAY1961年[赤]

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1961年
AUVENAY
オーブネ
LEROY
(ルロワ)

エルニャのひとこと

、、、、。言葉が出ないほどの感動。。。☆

ワイン

生産地:フランス / ブルゴーニュ地方
造り手:ルロワ(ネゴシアン・エルヴール)
葡萄:ピノ・ノワール

テイスティングコメント

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透明度が高く茶の強い、綺麗なガーネット色。
セミドライのいちじくに熱を入れた野生のチェリー、薔薇などのドライフラワー、そしてスパイスの香りがふわり♪
とてもシルキーで紅茶のニュアンスがあり、ダージリンのファーストフラッシュのような、、
深いけれど軽やかで、透き通った味わい。
まだルロワがネゴシアンの時代のものです。

料理

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アルバ産 白トリュフと
セップ茸のラヴィオリ
軽やかな栗のエキュームを添えて

白トリュフの濃く深い香りが、うわっと広がり、鼻腔をくすぐります。

黒トリュフよりもギュッと凝縮され、
それでいてより洗練されている
この香り高さは
白トリュフならでは。

その香りにつられて開けた、
香り高いルロワのワインは

 白トリュフの香り高さ、
セップ茸のコク、栗の柔らかな甘みと
本当にピタリと合います。

お互いが高め合い
余韻が長く続きます。

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ハタのポワレ 法蓮草のソテーを添え
黒胡椒風味のジュと共に

ハタの、ふわっとしながら
繊細で引き締まった白身と、
香ばしくパリパリとした皮目の
バランスがとても良く、
こちらの赤ワインとバッチリ。
黒胡椒風味のジュが
主張しすぎないけれどコクを与えます。

レストランレストランリューズ