シャトー・フィジャック☆ワイナリー訪問Chateau Figeac

Chateau Figeac 
シャトー・フィジャック 

サンテミリオンの町から離れており、
ポムロルに近いシャトーです。

(サンテミリオンの町から車で15分ほどの場所に位置し、 シャトー・シュヴァル・ブランがほど近く、 シャトー・ペトリュスまでは車で約5分と、ポムロルに近いシャトーです。)

シャトー・フィジャックは
右岸においてカベルネ・ソーヴィニョンの比率が高いシャトーとして有名です。

格付けは
サンテミリオン 第1特別級B
(サンテミリオン・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)

まずはヴィンヤードに行き

「あちらがシャトー・ペトリュスで、すぐ近くにシャトー・シュヴァル・ブランがありますよ。」

など立地や葡萄について説明があります。
(詳細は最後の方をご覧ください)

そして場所をワイナリーに移し

写真右側のテントの中を覗くと
選果台がありました。

ブドウを収穫した後に
良い葡萄を選ぶ、 選果 という作業があります。

そのために葡萄を広げる台のことを
選果台と呼び、
昔は人間の目で判断することが主流でしたが

最近は、光を当てて自動的に
ブドウの状態を識別する
光学式選果台
を採用するワイナリーが多々あります。

こちらのシャトー・フィジャックもその一つですが、ボルドーでは採用しているシャトーが多くありました。

カリフォルニアのオーパス・ワンも。

そして、ワイン醸造所へ。

[ ワイン醸造所 ]

シャトー・フィジャックでは
約3日かけて
コールドマセラシオンをするとのこと。

葡萄の皮からアロマを抽出することで、
ワインのブーケを強くするんですね。

発酵用のタンクは
10基の木製タンク

12基のステンレスタンク
を備えていました。

 これは区画などに応じて
それぞれ使用するとのこと。

約1週間の発酵を行い
その後、 約3週間
パンピング・オーバーを行います。

マロラクティック発酵の後は
フリーランジュースを樽に移し、
沈殿した果醪などは、
圧搾されプレスワインとなります。

現在は新しいタイプの圧搾機を
使用していますが

以前はこちらの伝統的なバスケット型を
使用していたとのこと。

コンピューター制御の出来る機器を使うなど
設備投資を積極的に行うことで、
より良いワイン造りを目指すワイナリーが
増えていることを 実感します。

そして、ワインを熟成するセラーへ。

[ 貯蔵庫 ]

メドック地区のシャトーなどに比べると、
こじんまりとした印象のセラーです。

Chateau Figeac (シャトー・フィジャック)

 ミディアムローストの新樽を100%使用。
これは、1960年代終わりから
続けているそうです。

 そして15~18ヶ月間
こちらのセラーで熟成されます。
(生産量:100,000本)

Petit-Figeac(プティ・フィジャック)

 20~35%の新樽を使用し、
残りは一度使用した樽にて熟成をします。

そして約16ヶ月間
こちらのセラーで熟成します。
(生産量:35,000~60,000本)

ワインを木樽で熟成した後は
卵白で清澄をし、
ワインを瓶に詰めます。

その清澄の話の際に
ボルドーの名産品、カヌレのお話が。

R0013622 (1280x960)

 「ボルドーで何故カヌレが有名か? それは、ワイン造りからきています。 この清澄を行う際に使うのが卵白で 残るのは卵黄。 その卵黄を用いて作ったのが、 そうカヌレ!」

ボルドー市内2 (960x1280)(カヌレで有名なベラルドランBAILLARDRAN)

無駄にせず、ワインにピッタリの お菓子ができるなんて 素晴らしいですね♪

地下には、プライベートセラーがあり

ボルドーだけでなく、シャンパーニュやブルゴーニュなどもありました☆

そして、テイスティングルームへ。

[ テイスティングルーム ]

テイスティングは3種類

2004年 Chateau de Millery
2011年
Chateau Figeac
2009 年Chateau Figeac

最初のワイン
2004年 Chateau de Milleryは
シャトー・フィジャックが手掛けています。

柔らかく、滑らかでまとまっており
早めに楽しめるエレガントワインです。

石灰・粘土質の土壌で
ブレンドは
メルロー50%、カベルネ・フラン50%
と、フィジャックとは異なります。

4,500本と生産量は少なく、
今のところフランスだけの消費のようです。

そして、シャトー・フィジャックの
2009年と2011年を。

2009年、2011年ともにまだ若々しさがありますが、比率の高いカベルネ・ソーヴィニョンのキレのある力強さを感じます。

 2009年シャトー・フィジャックは
評価の高いヴィンテージなだけあり、
しっかりとした骨格を感じます。
また、それと共に果実の凝縮した味わいと
「エレガントさ」とのバランスの良さには
長期熟成後、どのように変化するのか
期待が高まります。

大きなタペストリーのある
素敵なテイスティングルームでした。

[ ヴィンヤード ]

ブドウ畑の広さは133㎡(54ha)あり
そのうち 99㎡(40ha)で
葡萄が栽培されています。

35%カベルネ・ソーヴィニョン
35%カベルネ・フラン
30%メルロー

サンテミリオン地区において
カベルネ・ソーヴィニョンの比率が
高いことで有名です。

土壌は第四ギョンツ氷期の層があり
それは7mもの深さに達するとのこと。
砂と砂利混じりです。

  平均樹齢 は約40年 。

シャトー・フィジャックは
シャトー・シュヴァル・ブラン
隣接していますが、
実は昔、数ヘクタールを分割したとのこと。

土壌は非常に似ており、なんとなくワインの持つ雰囲気が似ているのも納得です。


シャトー・フィジャックは
1983年ヴィンテージを数年前に飲んだ時に感動し、それ以来ファンなのですが

それは、抜栓した直後は香りが立たず、
最初は諦めていたところ、1時間半後に
グラスから香りが溢れてきて
驚きと共に感動した、というものでした。

その後、他ヴィンテージでは、なかなかその感動に出会えないのですが、一度感動するとそれを求め続けてしまうのが、ワインラヴァーの宿命かな、と勝手に私は思い、次の出会いを信じながらワインを開けていきたいと思います☆

★シャトー・フィジャックのHPはこちら★
Chateau Figeac

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