シャトー・オー・ブリオン ワイナリー訪問Chateau Haut Brion

Chateau Haut Brion
シャトー・オー・ブリオン

ボルドー・メリニャック空港からも
ボルドー市街からも
約20分という距離に位置する
メドック格付け1級シャトー。

VISIT用のパーキングに車を置き、
扉の横のインターホンを押して

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予約の旨を伝えると、中に招かれます。

一足踏み入れると、

R0102671 (960x1280) シャトー・オー・ブリオンの
歴史、威厳を感じる世界

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装飾品も素敵です。

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まずは2階に上り
こちらのお部屋でビデオ鑑賞。

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シャトー・オー・ブリオンの歴史を辿る
とても立派なビデオです。

シャトー・オー・ブリオンは
5大シャトーのひとつとして有名ですが、
実は2つの格付けを持っています。

メドック格付け1級
(5大シャトー)
②グラーヴ格付け

①の格付けはメドック地区のワインに限られていましたが、グラーヴ地区(ペサック・レオニャン)にあるシャトー・オー・ブリオンは、
例外で1級に格付けされました。

ビデオ鑑賞が終わると
階段を下り

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模型を囲み

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シャトー・オー・ブリオンと
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの
場所や畑について説明があります。

シャトー・オーブリオンと道を挟んだ場所にある
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンは
以前はライバルでしたが、
1983年にシャトー・オーブリオンが
取得しました。

ここから場所を移動して


ワイン醸造所へ。

[ ワイン醸造所 ]

赤ワイン用の発酵タンクは
ステンレス。

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ステンレスタンクは、タンク内の温度調整を
上手くできる点が、特に優れています。

シャトー・オー・ブリオンのタンクの真ん中は
斜めの板で仕切られていて、
上下が分かれています。

このような感じです。↓
(こちらは模型です)

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こちらは下記のように役割も分れています。

・上部:発酵・醸し(約2週間)

・下部:マロラクティック発酵

この段階を経ると、ワインはさらにまろやかで
バランスのとれたものに変わっており、

シャトー・オー・ブリオン
ブレンドするのに適してるかどうかを判断し、
適さないものは
セカンドワイン
ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン )
へ。

[ 貯蔵庫 ]

こちらの画像はありませんが、

シャトー・オー・ブリオン
18~22か月
新樽を80%使用して熟成させます。
(生産量:10,000-12,000ケース)

 ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン
(セカンドワイン)
も同様に18~22か月熟成させますが
20-25%と新樽率が変わります。
(生産量:5,000-7,000ケース)

次は外に出て

樽製造所へ。

[ 樽製造所 ]

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ボルドーの中で
シャトー内に樽製造所があるのは

 シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・マルゴー
シャトー・スミス・オー・ラフィット
 
そしてこちらの
シャトー・オー・ブリオン

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シャトー・オー・ブリオンでは
樽製造で有名な
Seguin Moreau社に委託し

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1991年からこちらで
樽を作ってもらっているそうです。

hautbrion樽 (960x1280)

手際よく、樽を作っていらっしゃいます。

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樽の内側を焼くときは
このようにして焼くんですね。

hautbiron樽 (960x1280)

こちらでは1日5個の樽を作っているそうです。
これはとても多い数だとか。

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今作られている樽が、シャトー・オー・ブリオンを熟成させるためのものだと思うと、感動です。

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[ ヴィンヤード ]

葡萄畑hautbrion (1280x960)

ブドウ畑の広さは51haあり、3haに白ブドウ、48haが黒ブドウが植えられています。

 ・白ぶどう3ha:
セミヨン52.6%、ソーヴィニョン・ブラン47.4%

 ・黒ぶどう48ha:
メルロー45.4%、 カベルネ・ソーヴィニョン43.9%、 カベルネ・フラン9.7%、 プティ・ヴェルド1%

葡萄2hautbrion (960x1280)

2015年、今年の白ブドウの収穫は
すでに始まっていましたが(8月31日より)
黒ブドウはもうすぐ、という時期でした。
(黒ブドウは、9月8日から収穫が開始されたそうです。)

葡萄hautbrion (960x1280)

粒がまるまるとしている、
収穫直前、9月初めの葡萄。

葡萄畑2hautbrion (960x1280)

更新世という 地質時代(第四期ギョンツ氷期)に堆積され、小さな石や様々な種類の鉱物で構成されています。

それは、近隣の川底から40~50フィート(12m~15m)にも上る丘になっています。

下層土は、粘土質と砂質です。

樽製造所を後にし、ここからは、お隣のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンへ移動です。

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
ワイナリー訪問


シャトー・オー・ブリオンHP

http://www.haut-brion.com/en/

ガッティナーラ☆トッラッチャ デル ピアンタヴィニャ2007年[赤]

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2007年
 Gattinara
Torraccia del Piantavigna
ガッティナーラ
トラッチャ デル ピャンタヴィーニャ 

☆★エルニャのひとこと

まだ力強さの残るネッビオーロ♪

ワイン

生産地:イタリア / ピエモンテ州
造り手:トラッチャ デル ピャンタヴィーニャ
葡萄:ネッビオーロ 100%
D.O.C .G   Gattinara(ガッティナーラ)
アルコール度数:13.5度

テイスティングコメント

バローロやバルバレスコでお馴染みのネッビオーロ。

力強いボリュームあるタンニンと、黒果実の熟したアロマや花、スパイスの香りがあります。

キレがあり、尖ったタンニンを感じるところはネッビオーロの葡萄によるところが大きいのでしょうが、もう少し寝かせると丸みのある味わいが楽しめるのでは、と思います。

丁寧に造られたエレガントさは、同じく丁寧に造られたお料理とよく合います

 ★レストラン 
[目黒] ラッセ

シャトー・ブラーヌ・カントナック2006年[赤]

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2006年
 Chateau Brane Cantenac
シャトー・ブラーヌ・カントナック

☆★エルニャのひとこと

2006年クラシカルボルドー♪

ワイン

生産地:フランス / ボルドー地方/マルゴー
葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロ36% 、カベルネ・フラン4%
マルゴー
メドック格付け 2級

テイスティングコメント

ボルドーの典型的スタイルとも言える味わい。

黒果実の濃さがしっかりとありながら、スッ通っている酸がバランスを保ち、そこにシダなどの香りが加わります。
スパイスの香りも出てきますが、香ばしさはさほど感じません。

落ち着いた清涼感のあるスタイルです。

 ★レストラン 
[市ヶ谷] シェ・オリビエ

 

アルタ・エゴ・ド・パルメ2005年[赤]

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2005年
Alter Ego de Palmer
アルタ・エゴ・ド・パルメ

☆★エルニャのひとこと

力強く、エレガント☆さすがパルメ~♪

ワイン

生産地:フランス / ボルドー地方/マルゴー
葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン57%メルロ43%
AOC マルゴー
メドック格付け3級シャトー・パルメのセカンドワイン

  • 1998年から造られている
  • 18ヶ月の樽熟成
  • 新樽の使用比率は25~40%
テイスティングコメント

黒の入った濃い赤紫。

デキャンタすると、それぞれの要素がまとまって優等生な味わいに。
1時間経つと段々と色んな顔を見せてくれました。
カシスになどの熟した黒果実に、野生のブルーベリーを齧った時のようなフレッシュさがあります。
スッと清涼感があり、ハーブやスパイスの香りが複雑さを表現しており、控え目なバラの香りが心地よい。モカの香ばしさもほのかにあります。
まだ香りが開ききっていませんが、たくさんの要素が詰まっていて、楽しいワイン。
たっぷりとした果実味はさすがの2005年。骨格のある綺麗なタンニンはこなれてきていて丸みがありますが、力強くまだ固さを感じます。
偉大な2005年は、やはりまだ熟成ができる、しっかりとしたストラクチャーでした。、フィネスを感じこれだけエレガントに仕上げているのは、さすがパルメです。

あと10年後に飲んでみたい一本です。

 ★レストラン 
[青山] レストラン タニ

 

レ・パゴド・ド・コス1995年[赤]

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1995年
Les pagodes de cos
レ・パゴド・ド・コス

☆★エルニャのひとこと

コスのセカンドは質が高いなぁ♪

ワイン

生産地:フランス / ボルドー地方/サン・テステフ
葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン50%メルロ50%(2006vin情報)
AOCサン・テステフ
メドック格付け2級シャトー・コス・デス・トゥル・ネルのセカンドワイン

  • メドックの中でメルロのブレンド比率が高い。
  • 砂利の多い土壌。
  • 東洋風の外観をしたシャトー。
テイスティングコメント

熟した黒い果実がたっぷりとあり、香ばしい香り、スパイス香も段々と出てきますが、まだ固く、十分に開いておらず、香りをとりにいくタイプです。
夏が暑かった当たり年、1995年の良さが出ています。
タンニンがしっかりとしていて、果実よりも存在感が大きいですが、キメが細かく、力強いながらもエレガントさを感じます。
あと数年するともっと香りが開いてくると思われます。

ファーストもののコス・デス・トゥル・ネルを彷彿とさせる、非常に質の高いセカンドワインです。

 ★レストラン 
[麻布十番] gri-gri

 

エマニュエル・ルジェ☆ヴォーヌ・ロマネ2000年

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2000年
Vosne Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Emmanuel ROUGET
エマニュエル・ルジェ

エルニャのひとこと

ピュアでシルキー、うまみしっかり♪

ワイン

生産地:フランス / ブルゴーニュ地方
造り手:エマニュエル・ルジェ
葡萄:ピノ・ノワール
A.O.C ヴォーヌ・ロマネ

  • アンリ・ジャイエ氏の甥にあたるエマニュエル・ルジェ。アンリ・ジャイエ氏がご逝去された後、後継者として『クロ・パラントゥ』を始めとするワインを 造っています。
テイスティングコメント

IMG_0027 (1280x1280)ラズベリーなど赤果実の凝縮したアロマ、バラのような香りにスパイスがほんのり。木の香りも。

とても滑らかでシルキー。熟した果実のエキスが味わえて、繊細さ、エレガントさもきちんと備わっています。

どこまでも柔らかく、エレガントな味わいは、余韻も長く非常に魅力的です。

 

アンリ・ジロー エスプリ ブリュット[泡]

 

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NV 
Henri Giraud Esprit de Giraud Brut
アンリ・ジロー エスプリ ブリュット 

☆★エルニャのひとこと

果実味が心地よいニャ~♪

ワイン

生産地:フランス / シャンパーニュ地方
葡萄:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
AOCシャンパーニュ

  • 17世紀初頭より続き、特に20世紀から評価が高くなったと言われる。
テイスティングコメント

繊細な泡が続き、程よいボリュームとフレッシュさがあります。

白桃のコンポートや、洋梨のたっぷりとした香りと味わいと、ほのかなスパイスの香りがあり、奥行きのある香りが楽しめます。

果実味の甘みあるボリュームと、それを支える綺麗なミネラルのバランスが良く、酸味は強すぎず程よい穏やかさが様々なお料理と合わせやすいタイプです。

 ★レストラン 
[麻布十番] gri-gri

 

アンリジャイエ☆ヴォーヌ・ロマネ・クロパラントゥ1990年[赤]

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1990年
VOSNE ROMANEE
ヴォーヌ・ロマネ
CROS PARANTOUX
クロ・パラントゥ
Henri Jayer
アンリ・ジャイエ

☆★エルニャのひとこと

、、、。言葉にならない感動、、、ですニャ♪

ワイン

生産地:フランス / ブルゴーニュ地方/ヴォーヌ・ロマネ
葡萄:ピノ・ノワール
AOCヴォーヌ・ロマネ
1er Cruプルミエ・クリュ(一級畑)

  • ブルゴーニュワインラヴァーから『ワインの神様』とも言われる、アンリ・ジャイエ氏。
  • アンリ・ジャイエ氏は、まだブルゴーニュワインが大量生産されていた頃、当時では革新的とされる醸造で、『ブルゴーニュらしさ』を引き出したワイン造りを行いました。
    (現在では大半の造り手が取り入れているであろう、「極力化学肥料を使わないブドウ栽培」「ブドウ収穫量の厳しい制限」「天 然酵母の使用」「低温浸漬」「新樽熟成」「ろ過しない瓶詰」など)
  • 『クロ・パラントゥ』は、アンリ・ジャイエ氏が開墾した、1haほどの畑です。
  • アンリ・ジャイエ氏は1988年に現役を引退されましたが、1995年まで醸造に関わり、プライベートでは2001年までワインを造られていたそうです。
  • 2006年にアンリ・ジャイエ氏がご逝去された後、甥にあたる「エマニュエル・ルジェ」が後継者としてワインを造り続けています。
テイスティングコメント

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まだ紫の入った鮮やかな赤。透明度が高い。
グラスから溢れんばかりの香り。 その得も言われぬ香りに言葉を失う。

ロマネ・コンティを思わせる香りの重なり、層の厚さがあります。

クリーミーで、ほのかに濃厚なバターが溶け込んだブリオッシュの丸みを帯びたボリュームがあります。

ラズベリーに、フレッシュなイチゴのふわっとした甘い香りがあり、バラや白い花の香りが華やかさを演出。

ダージリンの中でも春摘みの、タンニンが少なく繊細で上品な、そんなニュアンスがあります。

まろかなで、するっとした舌触り。つっかえるものが何もない、シルキーで綺麗。

グラスから溢れる香りはずっと続き、 落ちることがなく、3時間経っても
酸も立たず味わいも深い。

段々とモカのような香ばしさが出てきて、マダガスカル産の力強く、濃厚な味と酸を持つカカオの香りも。ですが、ふわっと包み込むフローラルでクリーミーな香りはずっと続いたままで、 いつまでたっても繊細でエレガント。

余韻はとてつもなく長く、いつ消えたか分からないほど長い。

この多くの要素を持ち、幾重にも重なる香りは圧巻。

異次元の香りの広がりがありました。

 ★レストラン 
[渋谷] deco

エルミタージュ☆カーブ・ド・タン1978年[赤]

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1978年
Hermitage
エルミタージュ
Cave de Tain
カーブ・ド・タン

☆★エルニャのひとこと

ローヌの偉大な年1978年!

ワイン

生産地:フランス / ローヌ地方/エルミタージュ
葡萄:シラー
AOCエルミタージュ

  • 『カーヴ・ド・タン』は1933年にルイ・ガンベール・デ・ロッシュ氏により設立された、評価の高い協同組合。
  • 1,000haの北ローヌ最大の広大な畑を所有。
テイスティングコメント

ローヌ地方のシラーでここまで熟成しているワインは初めてだったので、想像がつかずワクワク♪
飲んでみると、熟成してもシラーの特徴が残っており、さすがジビエ料理と合います。 

全体的に茶がかったガーネット色。

シダのようなスッとした香りがあり、ドライプラムなどドライフルーツに、若干シェリー的な香りがある。リコリスなどのハーブ香、スパイス香もあり、口に含むとタンニンを感じる。
60年代のブルゴーニュワインを飲んだ時のような香りが広がります。

ジビエのパテとの相性がとても良い。

 ★レストラン 
[渋谷] deco

 

シャトー・オー・ブリオン1976年[赤]

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1976年
Chateau Haut Brion
シャトー・オー・ブリオン

☆★エルニャのひとこと

柔らかく、繊細なオー・ブリオン、、♪

ワイン

生産地:フランス / ボルドー地方/ペサック・レオニャン
葡萄:カベルネ・ソーヴィニョン45%メルロ37%、カベルネ・フラン種18%
AOCペサック・レオニャン
メドック格付け1級

  • 『メドック格付け』で、メドック地区以外のシャトーで例外として唯一格付けされた。
  • 外相タレイランがナポレオン敗戦後に開かれた1814年の「ウィーン会議」において、豪華な料理とオー・ブリオンを振る舞ったことで、各国の態度が軟化し、そのお陰で敗戦国だったフランスが領土をほぼ失わずに済んだ、という話はとても有名。影の立役者です。
テイスティングコメント

フチは茶色がかっている綺麗なガーネット色。

シルキーなタンニンに、シガーの香りとトリュフ香、木と花の香りもフワリとあり、時間が経つとどんどん香りが開いてくる。こちらもまだ熟成できると思われる、綺麗な果実味がありました。

今、とても美味しい状態です。

果実の甘みも感じ、シガーの香りが続く余韻の長さは、さすがのオー・ブリオンだと思いました。

 ★レストラン 
[渋谷] deco