ジゴンダスでディナー 2★L’oustalet

 

前日のディナーに感動し
二夜連続で訪れることになった

L’oustalet

 ボーカステルの違うヴィンテージを
飲めるので楽しみです。

スタートは前日と同じく美味しい
グリッシーニやチーズ。

シャンパーニュを飲もうかどうか考えながら、スパークリングウォーターを頼んでみると、可愛いボトルで登場。

dd12 (960x1280)ボルドーのシャトーランシュバージュのレストラン、コルディヤンバージュもこのようなボトルでした

すると、昨日のソムリエさんが白ワインをサービスしてくれました☆

ソミュールという産地の白ワイン、ロワール地方シュナン・ブラン種のワインです。

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とろみがあって綺麗な酸がある、
好きなタイプのシュナン・ブラン白。

喜んでいると、「ここは私の出身地なんです」と、ソムリエさん。

本で見るワイン産地を、身近に感じます。

前菜の前は昨日と違う、ピューレ上の一皿が。

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さて、本日のワインは。。

昨日飲んだボーカステル・ルージュ1996年とは異なる熟成具合のワインが飲みたい。
(タンニンがうまく溶け込んでいて、熟成しているけど果実味をしっかり感じれるくらいのもの。。)

という私にオススメしてくれたのは、

2001年ボーカステル・ルージュ。

「これは偉大は年で、今ならコレ!あと10年後も楽しみだよ!」

と、絶対コレ!というお勧め度合に、期待は高まります☆

2001年
シャトー・ド・ボーカステル
ルージュ

Château de Beaucastel

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昨日の、熟成した柔らかいボーカステルに比べ
どんな感じか楽しみ♪


[ テイスティングコメント ]

熟成し始め、飲み頃に入り始めたとても好きな状態。
しっかりとしたタンニンは丸みを帯び
黒果実の重み、甘味をしっかりと感じられ、フローラル、スパイスの香りが魅力的。
時間が経っても果実の甘さは失われることなく、余韻も素晴らしい。


今回の旅で飲んだボーカステルの中で、一番の美味しさ☆
これは数年後にまた飲まなきゃ!と思わせるワインでした。

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夜20時半過ぎ、段々と辺りが暗くなってきましたが、空がとても幻想的。

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  こんなにも心地よく過ごせるテラス席は、とても贅沢だなぁ。と、昨日に引き続きしみじみ感じました。

【ENTREES】

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新鮮なオマール海老の旨味が
口いっぱいに広がり、そこに
フレッシュローズマリー や
ショウガの砂糖漬け、フェンネルの
香りが加わり、絶品☆

花ズッキーニ が添えられています。

【PLATS】

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イベリコ豚のソテー

生ハムで食べる機会の多いイベリコ豚、
肉厚のソテーは、これも絶品。

とても滑らかで柔らかく、
口の中で赤身のうま味と
脂の甘味が広がる この美味しさ。

質の良いお肉を生かす、
絶妙な火の入れ方、
ここのシェフは素晴らしいなぁ、と
昨日に引き続き素直に思います。

【FROMAGES 】

BarrouxのLeroy-Berger氏が作る
山羊のチーズ3種

昨日と同じチーズでしたが、
とても味わい深く美味しく頂きました。

そして最後に小菓子です。

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こちらも昨日と同じく
小さくても美味しいものたちでした♪

料理、ワイン、そしてスタッフの方々の
サービス、全てが素晴らしいレストラン。

また必ず来ようと思いました☆


関連

 

ジゴンダスでディナー 1★L’oustalet

シャトー・ド・ボーカステル
ワイナリー訪問の後は、
ジゴンダスの散策を。  

そして、素敵なジゴンダスの町をグルリと回った後、20時から予約しているレストランに行ってきました。

 L’Oustalet

ファミーユ・ペラン(ローヌ地方で有名なワイナリー)が経営しているレストランです。

8月下旬、20時でもまだ明るく
お客さんもまだ一組ほど。

 気持ちの良いテラス席へ。

ワインはファミーユ・ペランのワインを始めとし、ローヌ地方のワインがたくさん☆

スタートのグラスシャンパーニュは、というと、ビルカール・サルモンのマグナム。

シャンパーニュをマグナムサイズで用意しているお店は、グッと期待度が上がります☆

(→通常よく見る750mlボトルの2倍のマグナムサイズは熟成に良く、美味しいといわれています。)

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最初に出てくるチーズやグリッシーニが
とてもとても美味しく。

グリッシーニの先は、器に入ってる濃厚なソースに絡めて食べるのですが、このソースのたっぷりとしたバターやカラメルのコクに感激。

前菜の前にもパクリ。

さて、そろそろ赤ワインを。

やはりここに来たなら、ボーカステル♪
ということで的を絞り、
ではヴィンテージはどうしようかな、と。。

・ワイナリーでテイスティングした1998年は
良い熟成具合だったので、
ボトルでゆっくり飲んでみたい、

・だけど、ここはもう少し
熟成の進んだものが面白そう。

「どれがおススメですか??」
と、ソムリエさんに聞くと

「それなら1996年!」

という流れで

1996年
シャトー・ド・ボーカステル
ルージュ

Château de Beaucastel

ボーカステルの熟成したワインは、
どんな感じなのか、ワクワク。


[ テイスティングコメント ]

全体が茶色がかっていて熟成が想像できるカラー。
ウッディで土のニュアンス、セミドライのイチジクを噛んだ時に広がる香りがあります。カドはなく、とても滑らかです。
アタックは柔らかく、細かなタンニンが舌の中央にずしっとおりてくる感じ。そこを過ぎると、するっと喉に落ちるというか消えていき、口の中にはブーケが広がります。


ボルドーよりも果実の甘味をとりやすく
ブルゴーニュより酸がたたず、
これだけの熟成感がありながら親しみがある、
この感じはとても好きでした。

【ENTREES】

Le Saumon « brut » sauce Soja et Huile d’Olive vierge,
 

サーモンは 恐らくコンフィで低温調理してあり
味に深みがあり、とても美味しい。
レアのようだけど、火の通った脂の感じ。
柔らかく弾力がありました。

味の深みと繊細さ、
しっかりと感じられる料理は
シェフの腕を物語っています。

少し醤油の入ったオリーブオイルがちょこんとお皿に載っていたり、ショウガの砂糖漬けやフェンネルが載っていて、香りが楽しめました。

この頃、お店は
満席になっていてワイワイ賑やか♪

写真に写っている、スタッフの方々。
皆さんユーモアセンス抜群で、
とても楽しく、
ハッピーな時間にしてくれます。

【PLATS】

ブイヤベース、という名前ではないのですが、鯛の美味しさと、濃厚な海老のダシを堪能できる、絶品お魚料理。

鯛はスープのダシに使った魚ではなく、ホロリと崩れ、柔らかく、噛む度にうま味が増します。

お魚の身が単体でも美味しいのに、その下のスープ、ソース?も素晴らしく、とにかく絶品でした。

とにかくシェフはすごい人だと確信。

ワインは、すぐ近くで造られ、
振動ほぼ無し、ワインへのストレスが
少ないものを飲むことができる♪と
楽しみにしていましたが、
お料理がここまで美味しいとは、、。

【FROMAGES 】

チーズorデザートを、ということで
チーズをチョイス。

Barroux(バルー)という、ここから車で約30分の村でLeroy-Bergerさんが作る、山羊のチーズ3種。

熟成した山羊のチーズ、ハードからクリーミーなものまで。
香り高くコクがあり、どこかに酸を感じる山羊のチーズは、新鮮で味わい深く、食後に大満足。

やはり地のものっていいですね。

そして最後に小菓子です。

小さいけど、味が濃く美味しい。

右から2番目のお菓子は
カリソン
アーモンドプードルで出来ている
南仏の町エクス・アン・プロヴァンスの
名物です。

日本でも見かけることがありますよね。

最後に、、。

猫ちゃんお出まし。

写真の左下は、帽子です。
なぜ帽子かというと、
テーブルの下にはライトがあるのですが、
眩しいのでスタッフの方が
帽子を置いてくれています。

お料理もワインも、とても美味しく
とても楽しいお店だったので
思わず翌日の予約もして帰りました♪

それはまた次回お伝えしたいと思います★


関連

シャトー・ド・ボーカステルChateau De Beaucastel

 皆さま、こんにちは。

フランスの南にあるワイン産地
シャトーヌフ・デュ・パプのワイナリー
シャトー・ド・ボーカステルに行ってきました。

Chateau De Beaucastel
シャトー・ド・ボーカステル

シャトーヌフ・デュ・パプ
アヴィニョンの町から 車で約30分の場所に位置する ローヌ地方ワインの中でも
有名な産地です。

村名でもあり、ワイン名でもある
シャトーヌフ・デュ・パプの意味は

「教皇の新しい館」


なぜ「教皇」なのか?というと

”14世紀、アヴィニョンに教皇が移り住んだ際、アヴィニョン郊外のシャトーヌフ・デュ・パプに別荘を建て、ワイン産地として開拓した土地だから”です。


シャトーヌフ・デュ・パプには
多くのワイナリーがありますが
その中で人気の高いワイナリーのひとつ、
シャトー・ド・ボー・カステルを訪れました。

Chateau De Beaucastel
シャトー・ド・ボーカステル

こちらはファミーユ・ペランによるワイナリーのひとつ。
(ファミーユ・ペランはデイリーワインから、長期熟成のできるワインまで幅広い種類のワインを造っていて、日本でもファンが多いですよね。)

特に有名なものに、ワイン評論家ロバート・パーカー氏が100点を数回つけたワイン「オマージュ・ア・ジャック・ペラン」があります。

ワイナリー前の駐車場に停めると、スタッフの方が表で待っていてくれて、少し話した後

ワイナリー横の、可愛らしいお庭を通り、

そのままヴィンヤードへ向かいました。

ヴィンヤードはとても広く、
地表に小石がゴロゴロしています。

ヴィンヤードについて詳しくは
最後の方にあります。

一通りヴィンヤードの説明を受けた後、
ワイン醸造所に移動です。

[ 醸造所 ]

ボー・カステル・ルージュ
13種類の葡萄をブレンドしています。

[13種類の葡萄]
①ムールヴェードル30%②シラー10%③グルナッシュ30%④クノワーズ10%⑤サンソー5%⑥ルーサンヌ⑦クレレット⑧ブールブーラン⑨ミュスカルダン⑩テレ・ノワール⑪ヴァケラス⑫ピクプール⑬ピカルダン

シャトーヌフ・デュ・パプ
では13種類の葡萄が認可されていますが
全て使用するワイナリーは稀です。

葡萄を収穫し、選別した後
葡萄を殺菌、SO2添加を減らすために
急速加熱
(フラッシュ・ヒーティング・システム)
を行うとのこと。

(果実のまま80℃まで加熱後、20℃まで冷却)

全て除梗されたブドウ品種は
別々に醸造されます。

[ 発酵 ]

醗酵するためのタンクは
大きな木製コンクリート製がありました。

葡萄の特性に合わせ使い分けているそうです。

シラーやムールヴェードルは力強い葡萄なので
木製タンクを使い

[ 木製タンク ]シラー、ムールヴェードル

他品種はコンクリートタンクを
使用するそうです。

[コンクリートタンク]他品種

マロラクティック発酵の後は
品種ごとに試飲をし、 ブレンド。

そしてこの後は
ワインを熟成させる貯蔵庫へ移動します。

[ 貯蔵庫 ]

ボルドーやブルゴーニュのセラーとは異なり
左右に大樽があります。

写真の真ん中にある樽が、
通常よく見る大きさの樽なので、
見比べるとどれだけ大きいか
お分かりになると思います。

ボー・カステル・ルージュは、

12ヵ月、大樽で熟成され

②その後卵白で清澄

③ワインを瓶に詰めて

④瓶を横に寝かせて更に12ヵ月熟成させます。

ワインボトルがずらりと並んでいる
セラーを通って、 b22 (960x1280)

テイスティングへ。

[ テイスティング ]

こちらでは、セラーでのテイスティング。

この空間の香り含め、セラーでワインと向き合うのが一番好きです。

白1種、赤3種のテイスティングでした。

2014 年     ボーカステル・ブラン
2012年 ボーカステル・ルージュ
2008 年 ボーカステル・ルージュ
1998 年 ボーカステル・ルージュ

2012年ボーカステル・ブラン、ルージュ共に、若いのでフレッシュで果実の香りが強く出ます。
やはり『ボーカステル』ライン は
熟成してあげて、本来の魅力を発揮するなぁ、と思いました。

若いヴィンテージなら、
このワイナリーが造るコート・デュ・ローヌの
『クードレ・ド・ボーカステル』ラインが
良いですね。

2008年ボーカステル・ルージュは、すこし角がとれていますがまだ鋭い力強さがあります。

そして、出して頂いた1998年ボーカステル・ルージュは、とても綺麗な熟成をしていました。

野性的な香りが出てきて、たっぷりとした黒果実にほんのりイチジクなどの香りが重なっていて、魅力的☆

この日のディナーで飲んだ1996年に比べ、1998年はまだタンニンの重厚感があり、あと数年熟成させても面白いと思いました。

[ ヴィンヤード ]

(ボーカステル・ルージュのヴィンヤードはあそこまでだよ。ふむふむ。 )

130haの畑の内、100haでブドウを栽培しています。

  • シャトーヌフ・デュ・パプ:75ha
    (シャトー・ド・ボーカステル)
  • AOCコート・デュ・ローヌ:25ha
    (クードレ・ド・ボーカステル)

残りの30haはブドウの植え替えとのこと。

土壌は中新世という地質時代の
海洋性砂岩で、
これはローヌ川の河床です。

そして、シャトーヌフ・デュ・パプといえば
ガレ』
地表にはガレという丸い小石が
ゴロゴロしています。

このガレは昼間、太陽熱を吸収し、
夜間に熱を放つという
大切な役割を担っています。

シャトー・ド・ボーカステルでは
一面ガレですが、 全てのシャトーヌフ・デュ・パプがこうではなく、砂や粘土が多いワイナリーも多く存在します。(ラヤスなど)

そしてもう一つ
シャトーヌフ・デュ・パプといえば
年間約100日吹くミストラルという風。

 やはりその通り、
ヴィンヤードにいると風が吹きつけ、
倒れないようにと、葡萄の木が低いのも
納得できます。

このミストラルにより
空気は乾燥
葡萄を病気害虫から防ぐことができ、
ガレ同様、重要な役割を担っています。

そして、シャトー・ド・ボーカステルは
早い段階から、有機農法を取り入れています。
化学肥料などを使用しない
自然な環境の下で
葡萄も畑も元気で綺麗でした。

 ◆

シャトー・ド・ボーカステルは
とてもフレンドリーで素敵なワイナリーでした。
南フランスに行かれる際はお勧めです☆

こちらからメールできるようです。

シャトー・ド・ボーカステルは
シャトーヌフ・デュ・パプの町から
約10分ほどの場所に位置しています。

ワインは、ワイナリーではなくシャトーヌフ・デュ・パプの町で買えるそうです。

ジゴンダスにある、シャトー・ド・ボーカステルが経営しているワインショップでも買えます♪
(車で2,30分で着きます)


[ 関連 ]

シャトー・オーゾンヌ★Chateau Ausone
シャトー・フィジャック★
ワイナリー訪問[Ch. Figeac]
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