ジゴンダスでディナー 2★L’oustalet

 

前日のディナーに感動し
二夜連続で訪れることになった

L’oustalet

 ボーカステルの違うヴィンテージを
飲めるので楽しみです。

スタートは前日と同じく美味しい
グリッシーニやチーズ。

シャンパーニュを飲もうかどうか考えながら、スパークリングウォーターを頼んでみると、可愛いボトルで登場。

dd12 (960x1280)ボルドーのシャトーランシュバージュのレストラン、コルディヤンバージュもこのようなボトルでした

すると、昨日のソムリエさんが白ワインをサービスしてくれました☆

ソミュールという産地の白ワイン、ロワール地方シュナン・ブラン種のワインです。

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とろみがあって綺麗な酸がある、
好きなタイプのシュナン・ブラン白。

喜んでいると、「ここは私の出身地なんです」と、ソムリエさん。

本で見るワイン産地を、身近に感じます。

前菜の前は昨日と違う、ピューレ上の一皿が。

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さて、本日のワインは。。

昨日飲んだボーカステル・ルージュ1996年とは異なる熟成具合のワインが飲みたい。
(タンニンがうまく溶け込んでいて、熟成しているけど果実味をしっかり感じれるくらいのもの。。)

という私にオススメしてくれたのは、

2001年ボーカステル・ルージュ。

「これは偉大は年で、今ならコレ!あと10年後も楽しみだよ!」

と、絶対コレ!というお勧め度合に、期待は高まります☆

2001年
シャトー・ド・ボーカステル
ルージュ

Château de Beaucastel

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昨日の、熟成した柔らかいボーカステルに比べ
どんな感じか楽しみ♪


[ テイスティングコメント ]

熟成し始め、飲み頃に入り始めたとても好きな状態。
しっかりとしたタンニンは丸みを帯び
黒果実の重み、甘味をしっかりと感じられ、フローラル、スパイスの香りが魅力的。
時間が経っても果実の甘さは失われることなく、余韻も素晴らしい。


今回の旅で飲んだボーカステルの中で、一番の美味しさ☆
これは数年後にまた飲まなきゃ!と思わせるワインでした。

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夜20時半過ぎ、段々と辺りが暗くなってきましたが、空がとても幻想的。

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  こんなにも心地よく過ごせるテラス席は、とても贅沢だなぁ。と、昨日に引き続きしみじみ感じました。

【ENTREES】

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新鮮なオマール海老の旨味が
口いっぱいに広がり、そこに
フレッシュローズマリー や
ショウガの砂糖漬け、フェンネルの
香りが加わり、絶品☆

花ズッキーニ が添えられています。

【PLATS】

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イベリコ豚のソテー

生ハムで食べる機会の多いイベリコ豚、
肉厚のソテーは、これも絶品。

とても滑らかで柔らかく、
口の中で赤身のうま味と
脂の甘味が広がる この美味しさ。

質の良いお肉を生かす、
絶妙な火の入れ方、
ここのシェフは素晴らしいなぁ、と
昨日に引き続き素直に思います。

【FROMAGES 】

BarrouxのLeroy-Berger氏が作る
山羊のチーズ3種

昨日と同じチーズでしたが、
とても味わい深く美味しく頂きました。

そして最後に小菓子です。

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こちらも昨日と同じく
小さくても美味しいものたちでした♪

料理、ワイン、そしてスタッフの方々の
サービス、全てが素晴らしいレストラン。

また必ず来ようと思いました☆


関連

 

ジゴンダスでディナー 1★L’oustalet

シャトー・ド・ボーカステル
ワイナリー訪問の後は、
ジゴンダスの散策を。  

そして、素敵なジゴンダスの町をグルリと回った後、20時から予約しているレストランに行ってきました。

 L’Oustalet

ファミーユ・ペラン(ローヌ地方で有名なワイナリー)が経営しているレストランです。

8月下旬、20時でもまだ明るく
お客さんもまだ一組ほど。

 気持ちの良いテラス席へ。

ワインはファミーユ・ペランのワインを始めとし、ローヌ地方のワインがたくさん☆

スタートのグラスシャンパーニュは、というと、ビルカール・サルモンのマグナム。

シャンパーニュをマグナムサイズで用意しているお店は、グッと期待度が上がります☆

(→通常よく見る750mlボトルの2倍のマグナムサイズは熟成に良く、美味しいといわれています。)

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最初に出てくるチーズやグリッシーニが
とてもとても美味しく。

グリッシーニの先は、器に入ってる濃厚なソースに絡めて食べるのですが、このソースのたっぷりとしたバターやカラメルのコクに感激。

前菜の前にもパクリ。

さて、そろそろ赤ワインを。

やはりここに来たなら、ボーカステル♪
ということで的を絞り、
ではヴィンテージはどうしようかな、と。。

・ワイナリーでテイスティングした1998年は
良い熟成具合だったので、
ボトルでゆっくり飲んでみたい、

・だけど、ここはもう少し
熟成の進んだものが面白そう。

「どれがおススメですか??」
と、ソムリエさんに聞くと

「それなら1996年!」

という流れで

1996年
シャトー・ド・ボーカステル
ルージュ

Château de Beaucastel

ボーカステルの熟成したワインは、
どんな感じなのか、ワクワク。


[ テイスティングコメント ]

全体が茶色がかっていて熟成が想像できるカラー。
ウッディで土のニュアンス、セミドライのイチジクを噛んだ時に広がる香りがあります。カドはなく、とても滑らかです。
アタックは柔らかく、細かなタンニンが舌の中央にずしっとおりてくる感じ。そこを過ぎると、するっと喉に落ちるというか消えていき、口の中にはブーケが広がります。


ボルドーよりも果実の甘味をとりやすく
ブルゴーニュより酸がたたず、
これだけの熟成感がありながら親しみがある、
この感じはとても好きでした。

【ENTREES】

Le Saumon « brut » sauce Soja et Huile d’Olive vierge,
 

サーモンは 恐らくコンフィで低温調理してあり
味に深みがあり、とても美味しい。
レアのようだけど、火の通った脂の感じ。
柔らかく弾力がありました。

味の深みと繊細さ、
しっかりと感じられる料理は
シェフの腕を物語っています。

少し醤油の入ったオリーブオイルがちょこんとお皿に載っていたり、ショウガの砂糖漬けやフェンネルが載っていて、香りが楽しめました。

この頃、お店は
満席になっていてワイワイ賑やか♪

写真に写っている、スタッフの方々。
皆さんユーモアセンス抜群で、
とても楽しく、
ハッピーな時間にしてくれます。

【PLATS】

ブイヤベース、という名前ではないのですが、鯛の美味しさと、濃厚な海老のダシを堪能できる、絶品お魚料理。

鯛はスープのダシに使った魚ではなく、ホロリと崩れ、柔らかく、噛む度にうま味が増します。

お魚の身が単体でも美味しいのに、その下のスープ、ソース?も素晴らしく、とにかく絶品でした。

とにかくシェフはすごい人だと確信。

ワインは、すぐ近くで造られ、
振動ほぼ無し、ワインへのストレスが
少ないものを飲むことができる♪と
楽しみにしていましたが、
お料理がここまで美味しいとは、、。

【FROMAGES 】

チーズorデザートを、ということで
チーズをチョイス。

Barroux(バルー)という、ここから車で約30分の村でLeroy-Bergerさんが作る、山羊のチーズ3種。

熟成した山羊のチーズ、ハードからクリーミーなものまで。
香り高くコクがあり、どこかに酸を感じる山羊のチーズは、新鮮で味わい深く、食後に大満足。

やはり地のものっていいですね。

そして最後に小菓子です。

小さいけど、味が濃く美味しい。

右から2番目のお菓子は
カリソン
アーモンドプードルで出来ている
南仏の町エクス・アン・プロヴァンスの
名物です。

日本でも見かけることがありますよね。

最後に、、。

猫ちゃんお出まし。

写真の左下は、帽子です。
なぜ帽子かというと、
テーブルの下にはライトがあるのですが、
眩しいのでスタッフの方が
帽子を置いてくれています。

お料理もワインも、とても美味しく
とても楽しいお店だったので
思わず翌日の予約もして帰りました♪

それはまた次回お伝えしたいと思います★


関連

シャトー・ド・ボーカステルChateau De Beaucastel

 皆さま、こんにちは。

フランスの南にあるワイン産地
シャトーヌフ・デュ・パプのワイナリー
シャトー・ド・ボーカステルに行ってきました。

Chateau De Beaucastel
シャトー・ド・ボーカステル

シャトーヌフ・デュ・パプ
アヴィニョンの町から 車で約30分の場所に位置する ローヌ地方ワインの中でも
有名な産地です。

村名でもあり、ワイン名でもある
シャトーヌフ・デュ・パプの意味は

「教皇の新しい館」


なぜ「教皇」なのか?というと

”14世紀、アヴィニョンに教皇が移り住んだ際、アヴィニョン郊外のシャトーヌフ・デュ・パプに別荘を建て、ワイン産地として開拓した土地だから”です。


シャトーヌフ・デュ・パプには
多くのワイナリーがありますが
その中で人気の高いワイナリーのひとつ、
シャトー・ド・ボー・カステルを訪れました。

Chateau De Beaucastel
シャトー・ド・ボーカステル

こちらはファミーユ・ペランによるワイナリーのひとつ。
(ファミーユ・ペランはデイリーワインから、長期熟成のできるワインまで幅広い種類のワインを造っていて、日本でもファンが多いですよね。)

特に有名なものに、ワイン評論家ロバート・パーカー氏が100点を数回つけたワイン「オマージュ・ア・ジャック・ペラン」があります。

ワイナリー前の駐車場に停めると、スタッフの方が表で待っていてくれて、少し話した後

ワイナリー横の、可愛らしいお庭を通り、

そのままヴィンヤードへ向かいました。

ヴィンヤードはとても広く、
地表に小石がゴロゴロしています。

ヴィンヤードについて詳しくは
最後の方にあります。

一通りヴィンヤードの説明を受けた後、
ワイン醸造所に移動です。

[ 醸造所 ]

ボー・カステル・ルージュ
13種類の葡萄をブレンドしています。

[13種類の葡萄]
①ムールヴェードル30%②シラー10%③グルナッシュ30%④クノワーズ10%⑤サンソー5%⑥ルーサンヌ⑦クレレット⑧ブールブーラン⑨ミュスカルダン⑩テレ・ノワール⑪ヴァケラス⑫ピクプール⑬ピカルダン

シャトーヌフ・デュ・パプ
では13種類の葡萄が認可されていますが
全て使用するワイナリーは稀です。

葡萄を収穫し、選別した後
葡萄を殺菌、SO2添加を減らすために
急速加熱
(フラッシュ・ヒーティング・システム)
を行うとのこと。

(果実のまま80℃まで加熱後、20℃まで冷却)

全て除梗されたブドウ品種は
別々に醸造されます。

[ 発酵 ]

醗酵するためのタンクは
大きな木製コンクリート製がありました。

葡萄の特性に合わせ使い分けているそうです。

シラーやムールヴェードルは力強い葡萄なので
木製タンクを使い

[ 木製タンク ]シラー、ムールヴェードル

他品種はコンクリートタンクを
使用するそうです。

[コンクリートタンク]他品種

マロラクティック発酵の後は
品種ごとに試飲をし、 ブレンド。

そしてこの後は
ワインを熟成させる貯蔵庫へ移動します。

[ 貯蔵庫 ]

ボルドーやブルゴーニュのセラーとは異なり
左右に大樽があります。

写真の真ん中にある樽が、
通常よく見る大きさの樽なので、
見比べるとどれだけ大きいか
お分かりになると思います。

ボー・カステル・ルージュは、

12ヵ月、大樽で熟成され

②その後卵白で清澄

③ワインを瓶に詰めて

④瓶を横に寝かせて更に12ヵ月熟成させます。

ワインボトルがずらりと並んでいる
セラーを通って、 b22 (960x1280)

テイスティングへ。

[ テイスティング ]

こちらでは、セラーでのテイスティング。

この空間の香り含め、セラーでワインと向き合うのが一番好きです。

白1種、赤3種のテイスティングでした。

2014 年     ボーカステル・ブラン
2012年 ボーカステル・ルージュ
2008 年 ボーカステル・ルージュ
1998 年 ボーカステル・ルージュ

2012年ボーカステル・ブラン、ルージュ共に、若いのでフレッシュで果実の香りが強く出ます。
やはり『ボーカステル』ライン は
熟成してあげて、本来の魅力を発揮するなぁ、と思いました。

若いヴィンテージなら、
このワイナリーが造るコート・デュ・ローヌの
『クードレ・ド・ボーカステル』ラインが
良いですね。

2008年ボーカステル・ルージュは、すこし角がとれていますがまだ鋭い力強さがあります。

そして、出して頂いた1998年ボーカステル・ルージュは、とても綺麗な熟成をしていました。

野性的な香りが出てきて、たっぷりとした黒果実にほんのりイチジクなどの香りが重なっていて、魅力的☆

この日のディナーで飲んだ1996年に比べ、1998年はまだタンニンの重厚感があり、あと数年熟成させても面白いと思いました。

[ ヴィンヤード ]

(ボーカステル・ルージュのヴィンヤードはあそこまでだよ。ふむふむ。 )

130haの畑の内、100haでブドウを栽培しています。

  • シャトーヌフ・デュ・パプ:75ha
    (シャトー・ド・ボーカステル)
  • AOCコート・デュ・ローヌ:25ha
    (クードレ・ド・ボーカステル)

残りの30haはブドウの植え替えとのこと。

土壌は中新世という地質時代の
海洋性砂岩で、
これはローヌ川の河床です。

そして、シャトーヌフ・デュ・パプといえば
ガレ』
地表にはガレという丸い小石が
ゴロゴロしています。

このガレは昼間、太陽熱を吸収し、
夜間に熱を放つという
大切な役割を担っています。

シャトー・ド・ボーカステルでは
一面ガレですが、 全てのシャトーヌフ・デュ・パプがこうではなく、砂や粘土が多いワイナリーも多く存在します。(ラヤスなど)

そしてもう一つ
シャトーヌフ・デュ・パプといえば
年間約100日吹くミストラルという風。

 やはりその通り、
ヴィンヤードにいると風が吹きつけ、
倒れないようにと、葡萄の木が低いのも
納得できます。

このミストラルにより
空気は乾燥
葡萄を病気害虫から防ぐことができ、
ガレ同様、重要な役割を担っています。

そして、シャトー・ド・ボーカステルは
早い段階から、有機農法を取り入れています。
化学肥料などを使用しない
自然な環境の下で
葡萄も畑も元気で綺麗でした。

 ◆

シャトー・ド・ボーカステルは
とてもフレンドリーで素敵なワイナリーでした。
南フランスに行かれる際はお勧めです☆

こちらからメールできるようです。

シャトー・ド・ボーカステルは
シャトーヌフ・デュ・パプの町から
約10分ほどの場所に位置しています。

ワインは、ワイナリーではなくシャトーヌフ・デュ・パプの町で買えるそうです。

ジゴンダスにある、シャトー・ド・ボーカステルが経営しているワインショップでも買えます♪
(車で2,30分で着きます)


[ 関連 ]

シャトー・オーゾンヌ★Chateau Ausone
シャトー・フィジャック★
ワイナリー訪問[Ch. Figeac]
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン★
ワイナリー訪問[Ch. La mission Haut Brion]
シャトー・オー・ブリオン★ 
ワイナリー訪問[Ch. Haut Brion]
シャトー・スミス・オー・ラフィット★
ワイナリー訪問[CH.Smith Haut Lafitte]

 

ゴルド☆フランスの最も美しい村Gordes

皆さま、こんばんは。

『フランスの最も美しい村』
として認定されている
ゴルドGordes
に行って参りました。

(『フランスの最も美しい村』は審査など厳しい選考基準をクリアして、認定されます)

天空の城』と言われるゴルドの町は
岩山(丘)の頂にあり
斜面には石造りの家が段々に造られています。

もっと下から全貌を見ると
宙に浮いているようにも見え、幻想的です。

ゴルドの町は
リュベロン地方自然公園の中にあります。

(車で アヴィニョンから約50分
ジゴンダスから約1時間場所にあります)

(リュベロンの入った頃、道路の脇がガードレールではなく石垣になりました)   

リュベロンというと、他にも
ボニューやメネルブなど
色んな村がありますが
その中でも特に人気が高いのが、ゴルドです。

(緑がどんどん豊かになっていきます)

ゴルドは2006年の映画
「プロヴァンスの贈りもの」
舞台になった町です。

(まるで森林浴をしているような気分に)

ゴルドの町までのアプローチがとても素敵で、
期待が高まります。

段々と、石垣が高くなってきたと思ったら

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ようやくゴルドに到着です。

そのまま進むと、町の中心に出ました。

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そこで一番目立つ、
大きな古いこちらのお城は

11世紀には存在していた古城で
16世紀に建て替えられ、
今は観光案内所になってるようです。

(威厳のある佇まい)

車を置いて、散策を♪

町には、小さなカフェやお店が点在しており

8月の強い日差しから避けるように
休憩される方々で、賑わっていました。

素敵なお店ばかり。

ゴルドの町は、少し歩くと

石畳の小道が出てきます。

とても雰囲気のある
石畳の道を歩いていると、

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爽やかな風が通り抜けて
視界が開ける場所に出ました。

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ゴルド周辺の景色、
リュベロンの谷が広がります。

ゴルド周辺には、ラベンダー畑で有名な
セナンク修道院があります。
(7月にはラベンダーの花が咲き、人気の場所です)

7月に来ると、今見ている風景のどこかが
ラベンダー色に染まるのかな?

町は小さな路地が入り組んでいて
フラフラ歩いて楽しめます。

可愛らしいアートのお店      9 (960x1280)

カラフルな果物がたくさん置いてあって
美味しそう。

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 ゴルドは小さな素敵な町で

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ほどよく観光地化されていて
活気がありますが、
のんびりと楽しむことが出来ます。

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ゴルドの町の広場から少し行くと
5っ星のホテルがあります。

「ゴルドの町」といえば
ゴルドの町全貌が見れる写真が有名ですが、
その左側に写っているのが、
こちらのホテル

La Bastide de Gordes
ラ バスティード デ ゴルド

ロビーからは素敵な景色が楽しめます。

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屋外プールからも絶景が望め
ゆったりのんびりできるホテル。

ゴルドの不動屋さんには
プール付きの家がたくさんあり
ゴルドの周辺は別荘地として
人気があるようです。

リュベロンの絶景を見ながら、
ゴルドの町は主要都市から離れているけど、その人里離れたところがこの町の魅力なんだな、と思いました。

どこか別世界に来たような気がする
ゴルドの町。
もともと好きなフランスがさらに好きになり、
こんなに素敵な場所があるフランスって
すごいなぁ、と思った町でした。

ゴルド案内(英語・フランス語)

Gordes

ジゴンダス☆ローヌワインの村Gigondas

皆さま、こんにちは。

フランス・ローヌ地方のワイナリー訪問の際に
ジゴンダスという素敵なワインの村に
行って参りました。  (町中でレストランがある広場) 

ジゴンダスは、有名なシャトーヌフ・デュ・パプの近くに位置するワイン産地で、
ジゴンダスGigondas』は
村名であると共にワイン名として、
ワインボトルのラベルに記されます。
(これは、『シャトーヌフ・デュ・パプChateauneuf du pape」』にも当てはまります)

(町中にワイナリーの看板がチラホラ)

2つの村は近く、ワインに使用する葡萄は似ていますが、 ワインの価格はジゴンダスの方が リーズナブルなので、ワインメニューを見ると「シャトーヌフ・デュ・パプChateauneuf du pape」と「ジゴンダスGigondas」が一緒に載っていることが、よくあります。

(8月末、夕方でもまだまだ明るく)

今回、シャトーヌフ・デュ・パプの
「シャトー・ド・ボーカステル」のワイナリーを訪問したのですが、

そちらのワイナリーを運営する
ファミーユ・ペランFamille Perrin
ジゴンダスでレストラン『L’Oustalet』を
経営しているとのことで、
ジゴンダスを訪れることにしました。

(右側の木の下が『L’Oustalet』のテラス席)

ジゴンダスはとても小さい村で、散策しても30分で十分なほどの広さですが、
その美しさに驚きました。

日中、観光客は少なく、どこを歩いてもここの住人の方々とすれ違うくらいですが、

(可愛い小道が待っています)

夜になるとレストラン『L’Oustalet』は連日満席で大盛況でした。

(ディナータイム前の『L’Oustalet』)

そして、ファミーユ・ペランは
レストラン『L’Oustalet』だけでなく、
同じ名前『L’Oustalet』でレストランの
すぐ近くにホテルも経営しています。
(部屋は3つのみで、ホテルというよりも
B&Bのようです)

隣にはワインショップがあり

そして、その隣にはBarもありました。

向かいには雑貨屋さん

洗練された素敵なお品ばかりで、
こちらのオーナーの方の
センスの程がうかがえます。

こちらのお店の上やお隣は

住宅になっていて、
静かな時間が流れています。

水の音が静かな空間に響き、
清々しい気持ちにさせてくれます。

ゆるやかな坂を上っていくと

石造りの可愛らしい家が
次々と出てきます。

この風景に溶け込んでいる猫さんは

家の中を覗いたりしながら、
ここでじっとしていました。
のんびりのんびり。

さて坂を上り終える頃、振り返ると
少しワイン畑が見えてきました。

そして先に進むと
教会が出てきます。

The Parish Church of
Saint Catherine of Alexandria

こちらは、The Feudal Castle  というお城と
同じ敷地内に建てられ、
17世紀に遡ることが出来る古い教会。

The Feudal Castle  というお城は、
オランジェの町(ジゴンダスからほど近く)の
王子が別荘として使っていたのが
起源とされており、
後に修道院が隣に建てられたそうです。

そして、急に視界が開け

ワイン畑が広がる素敵な眺めが。

ジゴンダスの家々は上から見ても
絵になり、素晴らしい景観でした。

美しい景観を堪能した後
道を少し下り、

一歩外に出ると、アート作品がありました。

そして、Espace culturelと
書かれているこちらは

伝統的なものと、コンテンポラリーアートの
作品が展示されていました。
(11月~4月の間は、歴史的美術品の展示だそうです)

そして道を進んでいくと、あったのは
Lavoir
共同洗濯場です。25 (960x1280)

今も使っているのかな?

とにかく、どこも綺麗で美しく

(見上げたら、洗濯物が)

住んでいる方々が
この村を大切にしているからこそ、
この美しさがあるのだと、実感しました。

ふと右を見ると
こちらにも、子猫ちゃんが。
すやすや、気持ちよさそう。

風景を楽しみながら少し歩くと、

最初の広場に出てきました。

レストラン『L’Oustalet』の横にある
Caveau du Gigondasは


ジゴンダスの様々な造り手のワインが
揃っており、試飲も出来るワイン屋さんです。
シャトー・ド・サン・コムもあるようです。

Caveau du Gigondas

ジゴンダスはとても美しく、
人々の温かさが溢れる村でした。

ジゴンダスは、私にとって
とても印象深く、また訪れたい村に
なったのですが、その理由には
この村の美しさだけではなく、
レストラン『L’Oustalet』の
素晴らしさがあります。

そちらはまた次回
お伝えしたいと思います。

ジゴンダスまでは、飛行機で1時間15分
パリ(オルリー空港)から
マルセイユ(マルセイユ・プロヴァンス空港)まで

そして車で1時間15~30分ほどで着きます。

ジゴンダスの公式HPはこちら

Gigondas案内

*シャトー・ド・サン・コムまでは
広場から車で約5分ほどの近さです。

*ジゴンダスの村には、
広場の横に無料駐車場があります。

サンテミリオン☆世界遺産

7 (960x1280)ボルドーには
2007年に登録された世界遺産
ボルドー「月の港」だけでなく

1999年に世界遺産に登録された
サンテミリオン地域
があります。

サンテミリオンは
ボルドー市内から車で約40分の
右岸に位置します。

(駐車場に車を停めて、散策スタート)

(チーズ屋さん)

サンテミリオンのワインは
メルロ種を主体とするものが多く
メドック地区に比べて
小さなシャトーが点在します。

(ワインショップ)

世界遺産の「サンテミリオン地域」とは
ボルドー「月の港」とは異なり
サンテミリオンの町並みだけでなく、
ワインを生産する村や
ブドウ畑も含まれています。

(サンテミリオンの町並み)

サンテミリオンの町は
ボルドー市内とは異なり、
小さな可愛らしい町です。

レストランやカフェが至る所にあり

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それに負けないくらい多いのが
ワインショップです。


様々なワインショップが
あちらこちらに。

町の中は、どこを見ても絵になります。

そして町を歩いていると、
色んな場所から見えるのが
モノリスの教会です。

 こちらを目指して上へ上へと、
上っていきます。

坂を上りきると、レストランやお店が増え

アート作品を扱うお店も
いくつかありました。

インフォーメーションや

シャトーホテルもあります。

近づいてきた、サンテミリオンの町のシンボルともいえる モノリスの教会は

一枚岩をくり抜いて作られました。

 そして広場からは

サンテミリオンの町が見渡せます。

中世のたたずまい

 そして、ここから更に道を進んでいくと

静かで

(可愛いアートのお店から
モノリスの教会が
見えます)

段々と観光客が少ない通りになり、

素敵なお家が出現☆


日当たりが良く、お花がイキイキとして
綺麗ですね。

そして視界が開け、
サンテミリオンの町の全貌が広がります。

左側にはモノリスの教会も見えます。

そして、しばらく歩くと
綺麗なブドウ畑が広がっています。

こちらが有名な

Chateau Ausone
シャトー・オーゾンヌ

サンテミリオンの町中から少し歩いた、
見晴らしの良い丘陵にあります。

Chateau Ausone
シャトー・オーゾンヌ

【格付け】
サンテミリオン第1特別級A
(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA)

そしてオーゾンヌの葡萄を眺めながら
下っていくと、ちょうど駐車場に着きました。

 シャトー・オーゾンヌ☆Ch.Ausone

また、サンテミリオンの町から離れた
大好きなワイナリーにも訪問してきました。

 ★ シャトー・フィジャック★ワイナリー訪問

サンテミリオンは町、シャトー共に
メドック地区とはまた違う魅力があり、
フランスの美しさを感じれる場所でした。

ボルドーの街から車で約40分、という
場所にあるので、ボルドーに行かれる際は是非
足を延ばしてみてください☆

シャトー・オーゾンヌ☆Chateau Ausone

Chateau Ausone
シャトー・オーゾンヌ

サンテミリオンの町に隣接しており
町の中心から少し歩いた、
見晴らしの良い丘陵にあります。

【格付け】
サンテミリオン第1特別級A
(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA)

シャトー・オーゾンヌは、
サンテミリオンで最高ランクに格付けされた
2つのシャトーの内の、一つです。

とても綺麗な斜面が広がっています。

2つある最高ランク格付けシャトーの
もう一つは シャトー・シュヴァル・ブランですが 2つのシャトーの土壌は
下記の通り 異なります。

シャトー・オーゾンヌ:石灰質(粘土を含む)
 ★シャトー・シュヴァル・ブラン:砂・砂利

*シャトー・シュヴァル・ブランは
シャトー・フィジャックと隣接しており、
シャトー・オーゾンヌから15分ほど離れた
ポムロルの近くに位置しています*

畑の面積はわずか7haで
メルロー50%、カベルネ・フラン50%。

樹齢は約50年
100%新樽で19ヵ月から23ヵ月熟成します。

近年のヴィンテージは、ますます評価が高くなり
(低迷していた時代もあります)
以前に増して入手しづらいワインの一つと
なりました。

シャトー・オーゾンヌはサンテミリオンの町に
隣接しており、町を一周するように
散策すると辿り着きます。

1.サンテミリオンの町の下にある駐車場から
スタート
(上にも駐車場があります)

2.ぐるりと一周するように町を散策

3.シャトー・オーゾンヌに辿り着き

4.そのまま元の駐車場に着く

是非、足を延ばしてみてください☆

シャトー・フィジャック☆ワイナリー訪問Chateau Figeac

Chateau Figeac 
シャトー・フィジャック 

サンテミリオンの町から離れており、
ポムロルに近いシャトーです。

(サンテミリオンの町から車で15分ほどの場所に位置し、 シャトー・シュヴァル・ブランがほど近く、 シャトー・ペトリュスまでは車で約5分と、ポムロルに近いシャトーです。)

シャトー・フィジャックは
右岸においてカベルネ・ソーヴィニョンの比率が高いシャトーとして有名です。

格付けは
サンテミリオン 第1特別級B
(サンテミリオン・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)

まずはヴィンヤードに行き

「あちらがシャトー・ペトリュスで、すぐ近くにシャトー・シュヴァル・ブランがありますよ。」

など立地や葡萄について説明があります。
(詳細は最後の方をご覧ください)

そして場所をワイナリーに移し

写真右側のテントの中を覗くと
選果台がありました。

ブドウを収穫した後に
良い葡萄を選ぶ、 選果 という作業があります。

そのために葡萄を広げる台のことを
選果台と呼び、
昔は人間の目で判断することが主流でしたが

最近は、光を当てて自動的に
ブドウの状態を識別する
光学式選果台
を採用するワイナリーが多々あります。

こちらのシャトー・フィジャックもその一つですが、ボルドーでは採用しているシャトーが多くありました。

カリフォルニアのオーパス・ワンも。

そして、ワイン醸造所へ。

[ ワイン醸造所 ]

シャトー・フィジャックでは
約3日かけて
コールドマセラシオンをするとのこと。

葡萄の皮からアロマを抽出することで、
ワインのブーケを強くするんですね。

発酵用のタンクは
10基の木製タンク

12基のステンレスタンク
を備えていました。

 これは区画などに応じて
それぞれ使用するとのこと。

約1週間の発酵を行い
その後、 約3週間
パンピング・オーバーを行います。

マロラクティック発酵の後は
フリーランジュースを樽に移し、
沈殿した果醪などは、
圧搾されプレスワインとなります。

現在は新しいタイプの圧搾機を
使用していますが

以前はこちらの伝統的なバスケット型を
使用していたとのこと。

コンピューター制御の出来る機器を使うなど
設備投資を積極的に行うことで、
より良いワイン造りを目指すワイナリーが
増えていることを 実感します。

そして、ワインを熟成するセラーへ。

[ 貯蔵庫 ]

メドック地区のシャトーなどに比べると、
こじんまりとした印象のセラーです。

Chateau Figeac (シャトー・フィジャック)

 ミディアムローストの新樽を100%使用。
これは、1960年代終わりから
続けているそうです。

 そして15~18ヶ月間
こちらのセラーで熟成されます。
(生産量:100,000本)

Petit-Figeac(プティ・フィジャック)

 20~35%の新樽を使用し、
残りは一度使用した樽にて熟成をします。

そして約16ヶ月間
こちらのセラーで熟成します。
(生産量:35,000~60,000本)

ワインを木樽で熟成した後は
卵白で清澄をし、
ワインを瓶に詰めます。

その清澄の話の際に
ボルドーの名産品、カヌレのお話が。

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 「ボルドーで何故カヌレが有名か? それは、ワイン造りからきています。 この清澄を行う際に使うのが卵白で 残るのは卵黄。 その卵黄を用いて作ったのが、 そうカヌレ!」

ボルドー市内2 (960x1280)(カヌレで有名なベラルドランBAILLARDRAN)

無駄にせず、ワインにピッタリの お菓子ができるなんて 素晴らしいですね♪

地下には、プライベートセラーがあり

ボルドーだけでなく、シャンパーニュやブルゴーニュなどもありました☆

そして、テイスティングルームへ。

[ テイスティングルーム ]

テイスティングは3種類

2004年 Chateau de Millery
2011年
Chateau Figeac
2009 年Chateau Figeac

最初のワイン
2004年 Chateau de Milleryは
シャトー・フィジャックが手掛けています。

柔らかく、滑らかでまとまっており
早めに楽しめるエレガントワインです。

石灰・粘土質の土壌で
ブレンドは
メルロー50%、カベルネ・フラン50%
と、フィジャックとは異なります。

4,500本と生産量は少なく、
今のところフランスだけの消費のようです。

そして、シャトー・フィジャックの
2009年と2011年を。

2009年、2011年ともにまだ若々しさがありますが、比率の高いカベルネ・ソーヴィニョンのキレのある力強さを感じます。

 2009年シャトー・フィジャックは
評価の高いヴィンテージなだけあり、
しっかりとした骨格を感じます。
また、それと共に果実の凝縮した味わいと
「エレガントさ」とのバランスの良さには
長期熟成後、どのように変化するのか
期待が高まります。

大きなタペストリーのある
素敵なテイスティングルームでした。

[ ヴィンヤード ]

ブドウ畑の広さは133㎡(54ha)あり
そのうち 99㎡(40ha)で
葡萄が栽培されています。

35%カベルネ・ソーヴィニョン
35%カベルネ・フラン
30%メルロー

サンテミリオン地区において
カベルネ・ソーヴィニョンの比率が
高いことで有名です。

土壌は第四ギョンツ氷期の層があり
それは7mもの深さに達するとのこと。
砂と砂利混じりです。

  平均樹齢 は約40年 。

シャトー・フィジャックは
シャトー・シュヴァル・ブラン
隣接していますが、
実は昔、数ヘクタールを分割したとのこと。

土壌は非常に似ており、なんとなくワインの持つ雰囲気が似ているのも納得です。


シャトー・フィジャックは
1983年ヴィンテージを数年前に飲んだ時に感動し、それ以来ファンなのですが

それは、抜栓した直後は香りが立たず、
最初は諦めていたところ、1時間半後に
グラスから香りが溢れてきて
驚きと共に感動した、というものでした。

その後、他ヴィンテージでは、なかなかその感動に出会えないのですが、一度感動するとそれを求め続けてしまうのが、ワインラヴァーの宿命かな、と勝手に私は思い、次の出会いを信じながらワインを開けていきたいと思います☆

★シャトー・フィジャックのHPはこちら★
Chateau Figeac

関連★ワイナリー訪問★

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン☆ワイナリー訪問 Chateau La mission Haut Brion

Chateau La mission Haut Brion
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン

シャトー・オー・ブリオンと同じく
ボルドー・メリニャック空港からも
ボルドー市街からも
約20分という距離に位置する
グラーヴ格付けシャトー。

シャトー・オー・ブリオンのワイナリー見学
続き、道路を挟んだ場所に位置する
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンへ。

車で来たので、先導してもらい
ついていきます。

Chateau La mission Haut Brion
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン

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シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
1983年にシャトー・オー・ブリオンが
取得したシャトーです。

国道を挟んだ向かい側に位置しており、
以前は互いにしのぎを削っていました。

車を置いて、ワイナリーへ。

チャペルや庭がとても綺麗なシャトーです。

いくつかのお部屋がある、こちらの回廊をぐるりと回りワイナリーツアーが始まります。

回廊1 (1280x960)

まずは、ビデオ鑑賞です。

こちらもシャトー・オー・ブリオン同様、
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの
歴史を辿ります。

シャトーの世界観が
スッと頭の中に入ってきます。

2007年に出来たという、中庭を囲む回廊。

ワインを熟成するセラーへ。

[ 貯蔵庫 ]

どこか神聖な雰囲気のセラーです。

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
18ヶ月~22ヶ月ほど、
80%新樽で熟成されます。

セカンドの
ラ・シャペル・ド・ラ・ミッション・オー・ブリオン
18ヶ月~22ヶ月ほどの熟成ですが、
20%~25%と、新樽率が変わります。

こちらも回廊同様、
2007年に建設されました。

セラーのあとは外に出て
チャペルに案内してくれます。

ステンドガラスから光が差し込み、
とても綺麗です。

壁の上部を見ると、

青い帯状の中にヴィンテージが。

画像に写っているヴィンテージは1811,1871,1899,1900,1928,1929,1945,1947…

1953,1955,1959,1961,1975,1982,1989,1990
1998,2000,2003…

偉大な年を記している、とのこと。

2003年の後は空欄になっており、
「あれ?偉大な年といえば2005年から数多くあるのでは??」

と、当然ながら疑問が湧くのですが
聞いてみると
「いずれ書き足すわ♪」とのこと。

「2015年も良い年だから、書かれるわね♪」

とのことですが、それにはスペースが足りそうにないので、次回訪れた時にはどの様になっているのかな??

2015年、9月初めの葡萄。
美味しそうです。
ワインもきっと美味しいのでしょうね。

チャペルを出ると

お庭が広がっています。

9月の明るい日差しを受け
キラキラとしています。

心静まる場所です。

素敵な庭に後ろ髪をひかれながら
お待ちかねのテイスティングへ。

[ テイスティング ]

美しく、威厳があるテイスティングルーム。

最後までシャトー・オー・ブリオン、
シャトー・ラ・ミッション・オーブリオンの
世界に浸れる空間です。

こちらも2007年に新しく設られました。

今回は2種類のテイスティングです。

2007年シャトー・オー・ブリオンと
2007年シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン、

2007年の飲み比べです。

2007 年
Chateau Haut Brion
シャトー・オー・ブリオン

2007年ボルドーは、ヴィンテージとしてはあまり良くありませんが、
さすがシャトー・オー・ブリオン。

果実のアロマに加え、奥のほうから
シガーの香りがフッと出ます。

シャトー・オー・ブリオンの
シルキーなタンニンは
本当にエレガント。

柔らかさがあり、早くから楽しめます。

 

2007年
Chateau Lamission Haut Brion
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン

シャトー・オー・ブリオンよりも果実味が全面に出ていて、タンニンの強さも感じます。

どちらも、あと10年後にもう一度出会いたいと思いました。

[ ヴィンヤード ] 

ブドウ畑は26.6haの広さがあり、2.55haに白ブドウ、26.6haに黒ブドウが植えられています。

白ぶどう 2.55ha:セミヨン87.9%、ソーヴィニョン・ブラン12.1%
黒ぶどう26.6ha:メルロ42.7%、カベルネ・ソーヴィニョン47%、カベルネ・フラン10.3%

土壌は小さな石や様々な種類の鉱物で構成されており、
下層土は砂・粘土で構成され、各成分の割合は畑によって変わってきます。

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの畑には、様々な色の薔薇が咲いていて

大ぶりの、香り高い薔薇が多かったのが
印象的でした。

天候が良く、綺麗に熟した葡萄が実っている畑を見ると、2015年はとても楽しみなヴィンテージですね♪

シャトー・オー・ブリオンとシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの世界にじっくりと浸ることができ

更にオー・ブリオンの魅力の虜になりました。

Chateau La mission Haut Brion


 

★シャトー・オー・ブリオン訪問はこちら

シャトー・オー・ブリオン ワイナリー訪問Chateau Haut Brion

Chateau Haut Brion
シャトー・オー・ブリオン

ボルドー・メリニャック空港からも
ボルドー市街からも
約20分という距離に位置する
メドック格付け1級シャトー。

VISIT用のパーキングに車を置き、
扉の横のインターホンを押して

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予約の旨を伝えると、中に招かれます。

一足踏み入れると、

R0102671 (960x1280) シャトー・オー・ブリオンの
歴史、威厳を感じる世界

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装飾品も素敵です。

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まずは2階に上り
こちらのお部屋でビデオ鑑賞。

R0102681 (960x1280)

シャトー・オー・ブリオンの歴史を辿る
とても立派なビデオです。

シャトー・オー・ブリオンは
5大シャトーのひとつとして有名ですが、
実は2つの格付けを持っています。

メドック格付け1級
(5大シャトー)
②グラーヴ格付け

①の格付けはメドック地区のワインに限られていましたが、グラーヴ地区(ペサック・レオニャン)にあるシャトー・オー・ブリオンは、
例外で1級に格付けされました。

ビデオ鑑賞が終わると
階段を下り

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模型を囲み

R0102683 - コピー (844x1280)

シャトー・オー・ブリオンと
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの
場所や畑について説明があります。

シャトー・オーブリオンと道を挟んだ場所にある
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンは
以前はライバルでしたが、
1983年にシャトー・オーブリオンが
取得しました。

ここから場所を移動して


ワイン醸造所へ。

[ ワイン醸造所 ]

赤ワイン用の発酵タンクは
ステンレス。

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ステンレスタンクは、タンク内の温度調整を
上手くできる点が、特に優れています。

シャトー・オー・ブリオンのタンクの真ん中は
斜めの板で仕切られていて、
上下が分かれています。

このような感じです。↓
(こちらは模型です)

R0102683 - コピー - コピー (1255x1280)

こちらは下記のように役割も分れています。

・上部:発酵・醸し(約2週間)

・下部:マロラクティック発酵

この段階を経ると、ワインはさらにまろやかで
バランスのとれたものに変わっており、

シャトー・オー・ブリオン
ブレンドするのに適してるかどうかを判断し、
適さないものは
セカンドワイン
ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン )
へ。

[ 貯蔵庫 ]

こちらの画像はありませんが、

シャトー・オー・ブリオン
18~22か月
新樽を80%使用して熟成させます。
(生産量:10,000-12,000ケース)

 ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン
(セカンドワイン)
も同様に18~22か月熟成させますが
20-25%と新樽率が変わります。
(生産量:5,000-7,000ケース)

次は外に出て

樽製造所へ。

[ 樽製造所 ]

hautbrion樽6 (960x1280)

ボルドーの中で
シャトー内に樽製造所があるのは

 シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・マルゴー
シャトー・スミス・オー・ラフィット
 
そしてこちらの
シャトー・オー・ブリオン

hautbrion樽3 (960x1280)

シャトー・オー・ブリオンでは
樽製造で有名な
Seguin Moreau社に委託し

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1991年からこちらで
樽を作ってもらっているそうです。

hautbrion樽 (960x1280)

手際よく、樽を作っていらっしゃいます。

hautbrion樽4 (1280x960)

樽の内側を焼くときは
このようにして焼くんですね。

hautbiron樽 (960x1280)

こちらでは1日5個の樽を作っているそうです。
これはとても多い数だとか。

hautbrion樽7 (960x1280)

今作られている樽が、シャトー・オー・ブリオンを熟成させるためのものだと思うと、感動です。

hautbrion樽5 (960x1280)

[ ヴィンヤード ]

葡萄畑hautbrion (1280x960)

ブドウ畑の広さは51haあり、3haに白ブドウ、48haが黒ブドウが植えられています。

 ・白ぶどう3ha:
セミヨン52.6%、ソーヴィニョン・ブラン47.4%

 ・黒ぶどう48ha:
メルロー45.4%、 カベルネ・ソーヴィニョン43.9%、 カベルネ・フラン9.7%、 プティ・ヴェルド1%

葡萄2hautbrion (960x1280)

2015年、今年の白ブドウの収穫は
すでに始まっていましたが(8月31日より)
黒ブドウはもうすぐ、という時期でした。
(黒ブドウは、9月8日から収穫が開始されたそうです。)

葡萄hautbrion (960x1280)

粒がまるまるとしている、
収穫直前、9月初めの葡萄。

葡萄畑2hautbrion (960x1280)

更新世という 地質時代(第四期ギョンツ氷期)に堆積され、小さな石や様々な種類の鉱物で構成されています。

それは、近隣の川底から40~50フィート(12m~15m)にも上る丘になっています。

下層土は、粘土質と砂質です。

樽製造所を後にし、ここからは、お隣のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンへ移動です。

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
ワイナリー訪問


シャトー・オー・ブリオンHP

http://www.haut-brion.com/en/